2010年11月12日金曜日

ヨハネス・イッテン

ヨハネス・イッテン
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”イッテンは、人間の「アーティスティックな感性」を徹底的に分析する。たとえば、私たちは色彩に対していかに感受性を働かせているかを探るのに、小さな矩形の行列を「明暗」「寒暖」「補色」「階調」「色量」など、さまざまな切り口で彩色し、それによって印象がどう変化するかをみる。”


古書古本 Totodo:色彩の芸術 色彩の主観的経験と客観的原理(ヨハネス・イッテン, 美術出版社)
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”色彩の芸術 色彩の主観的経験と客観的原理

ヨハネス・イッテン 著 大智浩 手塚又四郎 訳 美術出版社 1974年 改訂新版 ハードカバー 159ページ ジャケット・函付 サイズ:302×315mm

目次:


色彩の物理面
色彩の実感と色彩効果
色彩の調和
主観的色調
色彩デザインの原理
7種類の色彩対比
混色
色立体とカラースター
色彩の調和と変化
形体と色
色彩の空間効果
色彩印象の原理
色彩表現の原理
コンポジョン
あとがき 他”


アートゲノム 第5回〜脳と体が美術作品を創造する過程を垣間見る - ニュース - nikkei BPnet
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”ヨハネス・イッテン『春』『夏』『秋』『冬』(右から) 1963


 こうした分析的な手法で脳の働きを明らかにしたイッテンが、冒頭の話のように、体の使い方にこだわるのである。頭と体のどちらかを使うだけではいい作品はできない、すべてを駆使することが最高の創造につながる――イッテンはそう考え、教育の現場で実践を試みた。

 イッテンの授業は、まず「朝の体操」で始まったそうだ。ドロレス・デナーロの論文(※)によると、体操の内容は次の3つのポイントに集約される。

1) 全身の屈伸、特に背骨の運動を重視する
2) 体を動かさずに保った状態で思考を集中させ、リラックスする
3) 声の振動を利用して体をバランスよく調和させる

 上記に加え、イッテンは瞑想や呼吸を重要視している。彼が入れ込んでいた「マスダスナン」という宗教が大いに影響しているそうだ。

 イッテンはまた、仏教哲学の本を読み漁るなど東洋の思想にも触れており、「吐く息を長く」と言っているあたりは、東洋の呼吸法に通じている。放っておけば硬くなりがちな人間の体を芯から緩める東洋のヨガや気功が、体の自由な働きを得るのに適した方法であることを考えれば、イッテンの「朝の体操」はユニークながら極めて実践的なものだったはずだ。

 気功やヨガが体を緩めるだけではなく心の解放を呼ぶことを考えれば、芸術家の教育法として探求する価値は大いにあった。”


ヨハネス・イッテン展 -芸術造形への道<作品紹介>//Internet Museum
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”ヨハネス・イッテン
《幸福の島国》
1965年、個人蔵”


古書古本Totodo:JOHANNES ITTEN: KUNST DER FARBE(ヨハネス・イッテン 色彩の芸術)
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”ヨハネス・イッテン「色彩の芸術」の元版。色環に始まって色立体、7つの色彩の対比や、ピエロ・デラ・フランチェスカ、グリューネバルト、ピカソ、セザンヌ等古典または現代の巨匠たちの作品の分析を通して、イッテンの色彩論が展開されています。”


MILBOOKS -online book seller-:商品詳細|ヨハネス・イッテン 造形芸術への道 ― JOHANNES ITTEN WEGE ZUR KUNST
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”スイスの芸術家・美術理論家・造形家として知られるヨハネス・イッテン(Johannes Itten 1888-1967)はすぐれた教育者でもあった!小学校教師を勤めた後に画家となることを志しジュネーブの美術学校でユジーヌ・ジラールに、シュトゥットガルト・アカデミーでアドルフ・ヘルツェルに師事し、美術理論・造形理論を学び、キュビズム、表現主義、印象派、青騎士に接しつつ、ウィーンで私的な美術学校を開校。1919年からは建築家ヴァルター・グロピウス(1883-1969)の招聘を受け、バウハウスのマイスターに任命されたが、インドや東アジアさらには神智学や神秘主義の宗教哲学に関心を寄せていたイッテンの教育理念がグロピウスの考え方と相容れず、1923年にはバウハウスを解雇される。その後1926年まで移り暮らしていたチューリッヒ近郊のヘルリベルクに「存在(オントス)工房」を。1926年からは画家、グラフィック・デザイナー、建築家の養成を目的に創設した「近代芸術学校」を。さらに1929年からは「イッテン・シューレ」を開校し、1932年から1938年まではクレーフェルトで、1938年から1960年まではチューリッヒと生涯にわたり途切れることなく教育者として活動し、その色彩論や造形理論を汲んだ美術教育は現在でも少なくないとされている。
本書は、独自の造形理論・形態論・色彩論・美術教育論が知られながら、実作品が紹介される機会が少なかったイッテンについて、三部構成で宇都宮美術館、京都国立近代美術館、東京国立近代美術館を巡回した日本初の回顧展カタログ。第一部は、スイス・ベルン美術館のヨハネス・イッテン財団が構成し、12色相環、色立体、カラースター、明暗の階調、色彩のコントラスト、色彩和音と色彩ハーモニー、色彩の主観的な響きなど、色彩論に関する作品・資料約200点が集められ、純粋な色彩の交響のみによって春夏秋冬を表わす四季絵のほか、誕生、安息、死、埋葬などのテーマが与えられた色彩の表現研究、コントラスト、モードへの応用、歴史上の巨匠の分析、リズム研究、形態研究など、テーマ別に分けて紹介。ドイツのザールブリュッケン、ベルン美術館で開催された「造形芸術への道(WEGE ZUR KUNST)」展の内容。第二部は、美術教育活動と有機的に連動する創造活動を初期から晩年まで包括的に紹介。日本では初公開となるイッテンの作品(油彩、水彩、素描、立体)約80点を展示。第三部は、イッテン・シューレで竹久夢二が墨筆の講習会を開いていたように、水越松南など日本人作家との親交やイッテン・シューレで学んだ東京からの留学生の作品、日本美術・東洋美術にも関心を寄せていたことが伺えるイッテン自身による東洋的、日本的な表現の作品展示など、日本との関係資料・作品など約70点で構成し、東洋美術・日本美術に造詣が深かったイッテンを紹介した独自企画。”


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ヨハネス・イッテン展 (ヨハネス・イッテン) - 関心空間
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”。今までは見過ごされることの多かったこうした「教育=プロセス」。”


東京国立近代美術館:ヨハネス・イッテン ―造形芸術への道
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”スイスの造形作家であり、バウハウス初期ワイマール時代の指導者のひとりでもあったイッテン(1888-1967)は、小学校教師になった1913 年から亡くなる1967年まで、独自の造形理論・形態論・色彩論・美術教育論に取り組んできました。とりわけわが国では戦後の美術教育界でよく知られています。しかしながらこれまで、そうした理論家としての側面を育んでいた個性豊かな絵画や水彩など、その実作品がまとめて紹介されたことはなく、また評価の高い造形指導の内容が、実作例に基づいて検証されることもありませんでした。

三部によって構成される本展は、広い視野からイッテンの創造活動が再考できるはじめての機会となっています。彼は、「人間尊重こそすべての教育の始まりであり終わりである。教育はひとつの冒険的事業」なのだと述べていました。その言葉のアクチュアリティ(今日性)が、彼の世界を再検証しようと試みる本展において、明らかになることを願います。”

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